山本勘助不動尊は甲州市三日市場、塩山小屋敷に古くから伝わり、人々からは「勘助不動さん」と呼ばれ親しまれている。以前勘助不動さんは滝下と呼ばれる笛吹川河川敷の付近に奉られていた。そのすぐ近くには滝が流れ落ちていたという。現在の秩父往還沿い、滝上に移ったのは明治の時代と言われる。
勘助不動さんが彫られたという天正の時代は西暦1573〜1592年の間であり、勘助が川中島の合戦で討ち死にしたとされる年から十数年から三十年ほどあとのことである。その時代から時を数え、四百年以上経った現在もなお信仰され続ける勘助不動さん。
地元に守られ、また地元を守り続けている勘助不動さんは、人々の心の拠りどころとなり現代に伝えられるのである。
【参考資料:甲州市民文化会館歴史民俗資料室第63回企画展(h18.11.1〜h19.1.10)パンフレット(抜粋)】
【参考資料:甲州市民文化会館歴史民俗資料室第63回企画展配布資料より】
【山本勘助不動尊写真提供元:甲州市教育委員会・甲州市民文化会館】
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